あしなが育英会が支援する小中学生を対象に、循環型社会を学ぶ特別講座をメルカリが実施
一般財団法人 あしなが育英会が支援する小中学生を対象に、メルカリと放課後NPOアフタースクールが協働で、循環型社会を学ぶ特別プログラムを開催しました。
メルカリには売上金(メルペイ残高)を希望団体に寄付できる「メルカリ寄付」という機能があります。2021年2月より寄付先に一般財団法人 あしなが育英会も加入となりました。
あしなが育英会では2020年10月より、小中学生対象の学習支援「ラーニングサポートプログラム(以後、LSP)」を行っており、奨学生の大学生が中心となり、遺児家庭の小中学生に学習指導を主とするサポートに取り組まれています。
◇ラーニングサポートプログラム(LSP)の詳細はこちら
双方の教育関連の取り組みについて情報交換をしたことをきっかけに、LSPに参加している小中学生が普段のペア学習サポートではなかなか学べないようなことを体験し、より広い視野を養えるように、フリマアプリ「メルカリ」を通じて循環型社会を学ぶ「メルカリ先生からの挑戦状」というワークショップを開催することになりました。
「メルカリ先生からの挑戦状」は、限りある資源が大切に使われる社会である「循環型社会」について学ぶワークショップで、株式会社メルカリと、特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールが協働で実施しています。
通常は小学校の学童クラブなどで実施しているオンラインプログラムですが、今回はLSPに参加している小中学生と、そのペアである大学生を対象にした特別版を実施しました。 ※本年度の応募は終了しています。
プログラムは、小中学生がまとまった時間をとりやすい夏休み期間中の8月7日に第一部、8月21日に第二部という構成でオンラインにて開催しました。
司会は放課後NPOアフタースクールの「ぐってぃー」さん、メルカリ先生役は政策企画の齋藤が「よっしー」というニックネームで担当しました。
第一部では「自分にとってはいらないと思えるものが誰かの役にたつかもしれない」という視点で、クイズや謎解きを交えながら進行しました。
それぞれの場所からパソコンやタブレットで参加する形式でしたが、チャットを使ったりマイクをオンにしたりしてオンラインでも相互コミュニケーションをしながら盛り上がりました。
最後に「こんな風にいらなくなったものが売られたり使われたりしていることを知れた?」という質問に 、子どもたちみんなが手をあげ「知れた!」と元気に答えてくれました。
画面越しに手をあげてクイズに回答する小学生
8月21日に行われた第二部では、事前に「自分にとってはいらないけれど誰かの役に立つかもしれないものをお家のなかで探してみよう」という「宿題」を出していました。
サポートをしてくれた大学生によると、開催日に向けて宝物探しのようにワクワクしながら何を用意しようかと考えてくれた子もいたそうです。
まずは、司会のぐってぃーさんが「僕が着なくなったクマさんTシャツは誰に役に立つかな?」と投げかけると、子どもたちからは「くまさんの部分を切って、ワッペンとして使う!」などの意見が出ました。
司会のぐってぃー(左)とメルカリ先生役のよっしー(右)とアイデアを答えてくれた小学生
次は、子どもたちが用意した「自分にとっていらないもの」について、それぞれ以下の点をふまえて発表してもらいます。
①自分にとっていらないものは?
②どんな人にとって役に立つ?
③どう使う?
授業で使用したスライド
最初に発表してくれた中学生は、自分のいらないものを「赤青ペン!」「小学生や学校の先生が、勉強や採点の時に使えると思う!」と元気よく発表してくれました。
その後も「いらなくなったTシャツを縫い合わせて、綿を入れてクッションにする」「ぬいぐるみを絵を描くときのモデルにする」「緑色の置物を部屋に飾って欲しい」など自由な発想で素敵なアイデアがでました。
ひとりが発表するごとに「イイネ!」とみんなからリアクションがあり、事後に行った参加者アンケートでは、「とても楽しかった」「『イイネ!』」のリアクションが楽しかった」など、満足度の高い感想が寄せられました。
「自分にとっていらないもの」を家のなかから探し、実際にどうしたらほかの人の役に立つかを自分なりに考えることで、最初は「いらないものは捨てる」という考えだった子どもたちも「自分にとっては不要なものでも誰かの役にたつ」という循環型社会を実感できたようです。
サポート役で参加していた大学生からは以下の感想が寄せられました。
・自分自身が環境問題をテーマに研究をしたいと思っていたので夢中になって参加していた。
・自分が小中学生の頃にこういった話を聞きたかった。
・今回のイベントでリユースについての知識を得ることができた。社会につながる内容だった。
・参加した小学生が他の人の話を聞いて、積極的に取り組んでいる姿が見えた。
・担当の小学生がメルカリのイベントを楽しみにしている様子だった。終わったあとも楽しかったと言っていた。
メルカリでは今後も循環型社会の実現に向け、様々な施策に取り組んでまいります。
(齋藤 良和)
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一般財団法人あしなが育英会
特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール
安全で豊かな放課後を日本全国で実現するために、 学校施設を活用し、地域で子どもを育てる「アフタースクール」を運営、モデルを展開中。さらに、多種多様 な企業と連携し全国各地で教育プログラムを実施しています。